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キイロサナエの孵化

このページの最終更新日は2011年12月11日です.


キイロサナエ Asiagomphus pryeri (Selys)

2002/6/28産卵です.産卵直後の卵の大きさは0.53mm×0.29mm.孵化直前は0.56mm×0.72mmです.近畿地方に生息する サナエトンボ科の卵の中では,小さい卵です. サナエトンボ科の卵の多くは長径はあまり大きくならず,短径方向が大きくなるので,発生が進むにつれて丸みが強くなります.孵化は一斉孵化で,孵化日は2002/7/6でした .最短卵期は8日,平均(半数孵化)卵期も8日でした.

産卵後,孵化までのキイロサナエの 卵のようす 1卵の継続観察です.

図中の数字は撮影した(月/日)です.

キイロサナエの卵の変化
卵前端突起部分のようす(拡大率は上の卵の10倍) 1:横から撮影 2:突起部の真上から撮影 3:卵の内側より撮影 2と3は孵化後の卵の殻を使用.micropyleの数は5個から9個で,最も多かったのは7個(下の写真2は7個のもの)でした.
キイロサナエの卵先端突起部分

キイロサナエの孵化 2002年7月6日孵化

この個体では,卵から前幼虫を経て,1齢幼虫になるまでに要した時間は6分07秒でした.

撮影時刻(時:分:秒)  1(08:56:44),2(08:59:26),3(08:59:44),4(09:00:48),5(09:02:45),6(09:03:24),7(09:04:13),8(09:04:41)  

経過時間:卵から前幼虫がでる(52秒),胸部背面から1齢幼虫が出始める(3分33秒),1齢幼虫になる(6分07秒),気管が白くなり始めるのは1齢幼虫となるのとほとんど同時.

キイロサナエの孵化

 

キイロサナエの1齢幼虫    体長約1.15mm.頭幅約0.34mm.触角の長さ約0.18mm.

キイロサナエの1齢幼虫