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ウスバキトンボの孵化

このページの最終更新日は2011年12月11日です.


ウスバキトンボ Pantala flavescens (Fabricius)

2003/7/15産卵 産卵直後の卵の大きさは0.47×0.32mm.孵化直前の卵の大きさは0.54mm×0.40mmです.近畿地方に生息する トンボ科の卵の中では,中程度の大きさの卵です.孵化は一斉で2003/7/19でしたので最短卵期,平均卵期(半数孵化) ともに4日でした. 近畿地方に生息するトンボのなかではウスバキトンボはもっとも卵期の短いトンボです.産卵から半数孵化までの平均気温(4日間の最低気温の平均と最高気温の平均の中間)は27.4℃でした.

 

産卵から孵化までの卵の大きさの変化 (同じ1卵を観察したもの)

撮影日(月/日)  1:(7/15),2:(7/16),3:(7/17),4:(7/18) 5:(7/19)孵化直前の卵の大きさは,産卵直後に比べて長径は約1.15倍,短径は1.25倍になっています.体積では約1.8倍に大きくなっています.

ウスバキトンボの卵の変化

ウスバキトンボの孵化 2003/7/19撮影

 撮影時刻(時:分:秒) 1:(14:44:23) 2:(14:57:44) 3:(14:58:05) 4:(14:58:15) 5:(14:59:20) 6:(14:59:58) 7:(15:00:23) 8:(15:00:37) 9:(15:00:58) 10:(15:01:33) 孵化の時間経過:卵から前幼虫が出るまで54秒,胸部背面から1齢幼虫が出始めるまで1分43秒,1齢幼虫になるまで3分20秒,気管が白くなり始めるまで4分9秒でした. この孵化はトンボ科の中では特に速いほうです.

ウスバキトンボの孵化
ウスバキトンボの1齢幼虫 大きさ 体長約1.13mm.頭幅約0.41mm.触角の長さ約0.27mm.頭部に 目立つ突起はありません.写真:2003/7/19撮影
ウスバキトンボの1齢幼虫