クロイトトンボの卵寄生蜂 このページの最終更新日は2003年9月12日です. 図2-1 1:クロイトトンボの産卵 2:クロイトトンボの生息環境 クロイトトンボは植生豊かな池,湖,用水路,緩やかな流れの河川など広範囲に生息しています.
図2-2: 産卵植物中のクロイトトンボの卵 この卵の多くに卵寄生蜂が寄生しています.卵の中で蛹化する卵寄生蜂は,卵の前端方向に頭部が来ています(産卵痕を通って出てくるため).たまには例外があるようで,反対方向を向いているのも1つありました.1は植物の外側から見たもの.2は植物の表面の一部を剥がしたもの.(他の写真より縮小)
図2-3: 羽化直前のクロイトトンボの卵寄生蜂
図2-4 1:卵寄生蜂の♀
2:卵寄生蜂の♂ 図2-5: 水中で産卵するクロイトトンボの卵寄生蜂 写真では産卵管が見えにくいのですが,産卵方法はアオイトトンボ属,ムカシトンボなどの卵寄生蜂と同様です.ただ,この卵寄生蜂は水中で産卵をしています.兵庫県社町から持ち帰った産卵植物から羽化したクロイトトンボの卵寄生蜂を,自宅(兵庫県芦屋市)の近くの池で採集したアオモンイトトンボの卵が入っている産卵植物の近くにおいたところ,産卵植物を伝わって,水中に入っていき,卵のあるところで,産卵動作をしていました.写真の卵寄生蜂のいるすぐ下にうっすらと卵が写っています.向こう側にいるのはアオモンイトトンボの1齢幼虫です(水中であることを示しています).矢印は産卵管を示しています. 図2-6 1:複眼 2:触角 3:後翅 4:前翅 1,2は他の写真の5倍,3,4は2倍に拡大してあります.
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