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オオアオイトトンボの卵寄生蜂

このページの最終更新日は 2003年9月15日です.


図8-1: 1. 産卵中のオオアオイトトンボ. 2. オオアオイトトンボの生息環境 オオアオイトトンボは樹皮に卵を産むので,林に囲まれた池でよく見られます.

図8-2 : オオアオイトトンボの卵 1つの産卵痕を見ると普通2〜8卵が並んでいます.

図8-3 : オオアオイトトンボの卵寄生蜂の小さい幼虫 卵寄生蜂の幼虫はオオアオイトトンボの卵1つに数個ずつはいていることが多いようです.トンボの卵の中で,絶えず動き回るので,トンボの胚は成長できません.卵寄生蜂の幼虫が大きくなってくると,大きな鋭い大あご?を互いに動かすため,最後には1頭になってしまいます.

図8-4 :オオアオイトトンボ卵の中の卵寄生蜂の幼虫から蛹 卵の中で蛹になるタイプの卵寄生蜂の幼虫は,小さいころは向きを変えて動き回っていますが,大きくなって,蛹化前には卵の前端方向を向いています.これは植物から蜂が脱出することに関係あるのでしょう.蛹化前に卵から出てしまうタイプの卵寄生蜂では,幼虫が大きくなって卵から出るときも,卵の前後に関係なく,卵の殻を食い破って出てきます.写真の左から右までに要する日数は20日前後です.右端のようになると卵の殻を噛み切って出てきます.
 

 

図8-6 : オオアオイトトンボの卵寄生蜂♀ ♀の大きさは体長1.10mm,触角の長さ0.80mmです.この卵寄生蜂は卵の中で蛹になり,成虫が卵を食い破って出てきます.