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アメンボの卵寄生蜂

このページの最終更新日は2003年9月15日です.


図7-1:1.アメンボ 2.アメンボの卵が見つかるところ

 

図7-2アメンボの卵 トンボの産卵植物を探していると,よくアメンボの卵に出会います.植物表面に付着しているので,すぐ見つかります.コシアキトンボは植物表面に産卵しますが,それを持ち帰って見ると,アメンボの卵がついていることがよくあります.写真の卵は水面に伸びた植物の根に 付着していたアメンボの卵です.この根に産卵していたアオモンイトトンボの卵を観察するために持ち帰ったものです.写真の中で黒っぽいものが,卵寄生蜂が入っている卵です.

 

図7-3アメンボの卵 小さなアメンボが出てくる卵は複眼が赤くなってくるのでわかります.肢がはっきり見えてくると,まもなく孵化します.卵からでた幼虫は白っぽいですが,徐々に黒っぽくなり,やがて泳ぎだします.複眼が赤くならず,全体が黒っぽくなってくるのは,卵寄生蜂が寄生している卵です.(ここから下の写真はトンボの卵のページと同じ拡大率です.) 大きさは約1.35mm×0.55mmです.

図7-4:1.卵寄生蜂が寄生したアメンボの卵 卵寄生蜂が寄生した卵は黒っぽくなり,中が不透明で見えにくいですが,卵寄生蜂が羽化してくる前には卵の約半分がやや透明になり,内部に蜂が見えてきます.2.卵寄生蜂が出た穴 卵寄生蜂は卵の殻を噛み切って出てくるので,丸い穴があきます.3.アメンボの幼虫がでた穴 縦長の割れ目のあるのはアメンボの幼虫が出た穴です.

 

図7-5アメンボの卵寄生蜂 黒い卵寄生蜂です.大きさは体長約1.05mm,触角の長さ約0.65mmです.