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トンボSシリーズNo1 ヒヌマイトトンボ

ヒヌマイトトンボ

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トンボSシリーズは近畿地方に生息するトンボの成虫,羽化殻,卵を紹介するシリーズです.


芦屋市には生息していません. 絶滅のおそれのある野生生物の種のリストで,絶滅危惧T類になっているトンボです.兵庫県北部,京都府北部の産地では今のところまだ見られますが,生息域が汽水域のアシ(ヨシ)原であり,生息範囲もあまり広くないので,埋め立てや護岸工事などで生息地がなくなってしまうことも考えられます.写真1〜10はどれも兵庫県北部,京都府北部で撮影したものです.

1:♂ 2:産卵中の♀ 3:羽化殻 4:小さな昆虫を捕食する若い♀ 5:羽化直後の♂ 6:♂の頭部,胸部背面の斑紋 7:羽化殻 8:交尾(♀は成熟) 9:交尾(♀がやや若い) 10:集団で夜をすごす成虫(夜間に撮影)  

交尾は午前中に行いますが,モートンイトトンボのような早朝ではありません.交尾後♀は単独で,倒れてやわらかくなったアシ(ヨシ)の茎などに産卵します.産地では羽化直後の個体から成熟した個体が同じ場所で見られます.

飼育幼虫の羽化 左:幼虫を飼育しているとよく水中からでて,何時間も水面の方向を向いていることがあります. 中央:♂の羽化 右:♀の羽化 羽化後しばらくは白っぽい色をしています.