トンボの採卵の方法 (野外 均翅亜目)

このページの最終更新日は2005年3月5日です.

採卵法1  野外での採卵(ムカシトンボ亜目,不均翅亜目)


イトトンボ科 連結産卵 (れんけつさんらん)するものとアオモンイトトンボ属のように単独(たんどく)で産卵するものがあります.産卵しているところを見つけて,その植物を持ち帰ります.植物に よっては産卵痕(さんらんこん)がはっきりみえることがありますので,そのような場合は産卵痕のある植物を持ち帰ります.

写真:アジアイトトンボの産卵 (6月)単独産卵する種は,連結産卵する種より見つけにくいですが,産卵した植物を採集します.

写真:ホソミイトトンボの連結潜水産卵(4月)   完全に水中に潜水(せんすい:水にもぐる)して産卵しています.他にも潜水産卵をするイトトンボがいますので,水中も観察します.

 

写真:クロイトトンボの産卵 (6月)クロイトトンボ属は連結産卵が普通ですが単独でも産卵します. 写真:植物中のクロイトトンボの卵 産卵直後はほとんど見えませんが,孵化前には少し色が濃くなり,形が見えることもあります.写真は植物表面を剥()がしてありますので卵がよく見えます.

モノサシトンボ科 モノサシトンボは,ろ紙に も産卵しますが,グンバイトンボは、ろ紙に産卵しにくいので野外で産卵しているところを見つけて,産卵植物を持ち帰ります.

写真:モノサシトンボの産卵(7月)   ヒツジグサの葉柄(ようへい)に産卵しているモノサシトンボです.その他のいろいろな植物に産卵 します.

写真:モノサシトンボの産卵痕(さんらんこん モノサシトンボの卵の前端部 (ぜんたんぶ)には特徴のある突起(とっき)があります.この突起部は植物の表面より外に出ています.
写真:グンバイトンボの産卵(6月)   緩やかな流れに生育する水草や,その他の植物の茎や葉柄,葉脈(ようみゃく)などに産卵 します. 写真:グンバイトンボの卵  写真は植物表面を剥()がしてあります.

 

アオイトトンボ科 野外で産卵しているところをよく見かけるトンボです .産卵植物を持ち帰り,卵を取り出します.産卵痕(さんらんこん)がはっきり見えるえること多いようです.

写真:アオイトトンボの産卵(10月) 植物は フトイです.アオイトトンボは浅い水域(すいいき)の,水面から突き出たイグサ科,イネ科などに産卵します.アオイトトンボ属は産卵した後に,産卵痕が残りますので,産卵後でも 採卵できます.

写真 1:アオイトトンボの卵 フトイの茎に産卵した卵です.産卵痕から放射状 (ほうしゃじょう)に, 数個ずつ卵が産み込まれていました.植物に寄っては1卵ずつ産みこまれていることがあります.2:コバネアオイトトンボの卵 産卵する場所はアオイトトンボとよく似ていますが,コバネアオイトトンボの卵は黒っぽいので区別できます.

 

写真:オオアオイトトンボの産卵 (11月)  オオアオイトトンボは池の上に伸びている いろいろな生きている樹木の枝に産卵します.古い産卵痕は盛り上がり,小さなこぶのようになりますので,池の周りの樹木見るとその付近にオオアオイトトンボが生息していることがわかります.

 

写真:オオアオイトトンボの卵  植物の表皮を剥がして裏側から撮影したものです.産卵痕から 左右に4卵ずつ産みこまれているのがわかります.1つの産卵痕から左右に3卵から4卵の,計6卵から8卵が多いようです.

 

写真:ホソミオツネントンボの産卵 (6月)  ホソミオツネントンボは成虫で越冬するトンボです.4月〜7月に産卵しているところを見かけます. 写真:ホソミオツネントンボの産卵痕と卵 1は産卵痕です.2は卵です.細い茎に産卵したときには,茎の中に卵が一列に詰まっています.

 

カワトンボ科 ろ紙などには産卵しにくいので, 産卵しているところを見つけて,ゆっくり近づき産卵している植物や場所を確認してその植物などを持ち帰ります.

写真:ハグロトンボの産卵(8月)  流れに生育する コカナダモ,ササバモなどの水草に産卵します.

写真右:ハグロトンボの卵 この産卵植物はササバモです.葉脈に産み込まれています.

 

写真:ニシカワトンボの産卵(6月)   流木,落ち葉,ジャゴケなどに産卵 します.

 

写真:ニシカワトンボの卵  写真はジャゴケに産卵されたニシカワトンボの卵

 

写真:アオハダトンボの産卵(6月) きれいな河川の,流れの中にある水草に産卵します.

 

写真:オオカワトンボの産卵(5月) 流れ の中にある水草,流木など産卵します.

採卵法1  野外での採卵(ムカシトンボ亜目,不均翅亜目)