トンボ科 アカネ属の 背棘と側棘

このページの最終更新日は2002年12月8日です.


よく似ている羽化殻の見分け方

マイコアカネ,マユタテアカネ,ミヤマアカネ:この3種はよく似ています.環境的にも場合によっては同時に生息していることがあります.側棘はマイコアカネがもっとも長く,下唇腮はミヤマアカネが 幅が広く短いのですが,比べてみてはじめてわかる程度のものです.下唇腮の褐色斑はミヤマアカネは中片になく,マイコアカネ,マユタテアカネは中片にもあります.体の斑紋はマイコアカネとマユタテアカネがはっきりしています.

ノシメトンボ,リスアカネ:一般的な大きさはノシメトンボが大きいですが,場合によっては同じくらいの大きさのことがあります.側棘はノシメトンボが少し長く,やや太く,少し曲がり方が大きいようです.体の斑紋はリスアカネがはっきりしていることが多いようです.

ナツアカネ,マダラナニワトンボ:マダラナニワトンボは今では稀種です.どちらも下唇腮の褐色斑はありません.羽化殻はナツアカネがやや大きく,側棘はマダラナニワトンボのほうがより長いことで見分けます.

その他

アカネ属の幼虫はアカネ型といわれる特徴のある形をしています.アカネ属以外で幼虫がよく似ている形のトンボはトンボ科のショウジョウトンボがありますが,ショウジョウトンボは背棘がなく,8節,9節の側棘がごく小さいことで区別できます.

阪神間の学校のプールなどで多数みつかる羽化殻はタイリクアカネが多いのですが,アキアカネ,コノシメトンボも見られます.タイリクアカネの8節の側棘はその節の1/3,コノシメトンボの8節の側棘はその節の1/2と短く,タイリクアカネとコノシメトンボの9節の側刺はその節と同じ長さですが,タイリクアカネのほうが太く曲がっているのに対して,コノシメトンボは細く直線的です.アキアカネは他の2種より8節の側棘が長いので見分けられます.

下の写真 左:コノシメトンボの側棘8,9節 右:タイリクアカネの側棘8,9節

 

 

トンボ科アカネ属を見分けるときに役立つ,側棘と背棘の写真です.