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ヤンマ科 羽化殻 2

このページは近畿地方で記録のあったヤンマ科の中のカトリヤンマ属,ヤブヤンマ属,ルリボシヤンマ属,トビイロヤンマ属の羽化殻です.

下唇(かしん)の大きさ(長さ)は個体により変異がありますが,それでも見分けるときのキーポイントになります.ルリボシヤンマ,オオルリボシヤンマ,マルタンヤンマは若齢幼虫 (じゃくれいようちゅう)の時にはよく似ていますが,羽化殻では下唇の長さと羽化殻の大きさでほとんど見分けられます.この3種では下唇がもっとも短いのがマルタンヤンマ,次にルリボシヤンマでもっとも長いのがオオルリボシヤンマです.羽化殻の全形の写真の拡大率は同じです.

このページの最終更新日は2009年4月27日です.

カトリヤンマ Gynacantha japonica Bartenef 羽化殻の大きさ33-38(36.0)mm.頭幅7.5mm.腹部最大幅6.0mm.側棘は 腹部第6節-9節にあります.小さく細長い体形です.

ヤブヤンマ Polycanthagyna melanictera (Selys) 羽化殻の大きさ42-51(47.6)mm.頭幅9.1mm.腹部最大幅7.9mm.側棘は 腹部第6節-9節にあります.

ルリボシヤンマ  Aeshna juncea (Linnaeus) 羽化殻の大きさ43-50(46.3)mm.頭幅9.0mm.腹部最大幅7.7mm.側棘は 腹部第6節-9節にあります.腹部第6節の側棘は小さいまたははっきりしない個体もあります.オオルリボシヤンマと似ていますが,ルリボシヤンマは下唇が短く,その他下唇中片の形,♀では 原産卵管が短いことなどで見分けます.

オオルリボシヤンマ  Aeshna nigroflava Martin 羽化殻の大きさ44-54(49.0)mm.頭幅10.0mm.腹部最大幅9.4mm.側棘は 腹部第6節-9節にあります.

マダラヤンマ Aeshna mixta soneharai Asahina 羽化殻の大きさ33-36(35.0)mm.頭幅8.2mm.腹部最大幅7.1mm.側棘は腹部第6節-9節にあります.

マルタンヤンマ Anaciaeschna martini (Selys)  羽化殻の大きさ37-42(38.3)mm.頭幅8.1mm.腹部最大幅7.9mm.側棘は 腹部第6節-9節にあります.  ルリボシヤンマに似ていますが,マルタンヤンマはやや小さく,腹部背面に縦にはっきりした黒い2本の筋が,羽化殻でも残っていることが多く,8節の側棘がやや長いこと,下唇はルリボシヤンマより短いことなどで見分けます.