ヤンマ科 羽化殻 2

このページの最終更新日は2002年12月6日です.


このページは近畿地方で記録のあったヤンマ科の中のカトリヤンマ属,ヤブヤンマ属,ルリボシヤンマ属,トビイロヤンマ属の羽化殻です. ルリボシヤンマ属のマダラヤンマの羽化殻はまだ採集していません.

下唇腮の大きさ(長さ)は個体により変異がありますが,それでも見分けるときの観点になります.ルリボシヤンマ,オオルリボシヤンマ,マルタンヤンマは若齢幼虫の時にはよく似ていますが,羽化殻では下唇腮の長さと羽化殻の大きさでほとんど見分けられます.この3種では下唇腮がもっとも短いのがマルタンヤンマ,次にルリボシヤンマでもっとも長いのがオオルリボシヤンマです.

ヤンマ科の図中のaは下唇腮,bは頭部を背面から見た図,cは原産卵管,dは下唇腮の端鉤付近をあらわしています.羽化殻の全形の写真の拡大率は同じです.


6 カトリヤンマ Gynacantha japonica Bartenef 羽化殻の大きさ33-38(36.0)mm.頭幅7.5mm.腹部最大幅6.0mm.側棘は6-9節にあります.小さく細長い体形です.

7 ヤブヤンマ Polycanthagyna melanictera (Selys) 羽化殻の大きさ42-51(47.6)mm.頭幅9.1mm.腹部最大幅7.9mm.側棘は6-9節にあります.

8 ルリボシヤンマ  Aeshna juncea (Linnaeus) 羽化殻の大きさ43-50(46.3)mm.頭幅9.0mm.腹部最大幅7.7mm.側棘は6-9節にあります.オオルリボシヤンマと似ていますが,ルリボシヤンマは下唇腮が短く,その他下唇中片の形,♀では 原産卵管が短いことなどで見分けます.

9 オオルリボシヤンマ  Aeshna nigroflava Martin 羽化殻の大きさ44-54(49.0)mm.頭幅10.0mm.腹部最大幅9.4mm.側棘は6-9節にあります.

11 マルタンヤンマ Anaciaeschna martini (Selys)  羽化殻の大きさ37-42(38.3)mm.頭幅8.1mm.腹部最大幅7.9mm.側棘は6-9節にあります.  ルリボシヤンマに似ていますが,マルタンヤンマはやや小さく,腹部背面に縦にはっきりした黒い2本の筋が,羽化殻でも残っていることが多く,8節の側棘がやや長いこと,下唇腮はルリボシヤンマより短いことなどで見分けます.

 

下の写真のルリボシヤンマとオオルリボシヤンマはルリボシヤンマのほうが下唇腮が短く,♀では原産卵管もやや短いことで見分けられます.