アオイトトンボ科の卵

このページの最終更新日は2000年12月26日です.

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産卵が長い期間見られるホソミオツネントンボなどでは卵期は4月では13日,6月では9日と気温(水温)の差でかなり違います.産卵は♀と♂が連結したまま産卵します.オツネントンボ、ホソミオツネントンボ、アオイトトンボ、コバネアオイトトンボでは主に水中から出ているイグサ科やガマ属の植物や,他の抽水(挺水)植物帯の植物に産卵することが多いようです.オオアオイトトンボは,池の周囲に生育する生きている木本の植物の茎に産卵します.(抽水(ちゅうすい)植物:浅い水中に成育し、茎や葉の大部分が水面より上に出ている植物で挺水(ていすい)植物ともいいます.)

採卵の方法:アオイトトンボ科はろ紙などに産卵しにくいので,産卵しているところを見つけて,産卵植物を持ち帰ります.また産卵痕がはっきりしているホソミイトトンボ,アオイトトンボ,オオアオイトトンボは産卵後でも,産卵痕を見つけて採卵出来ます.


1 アオイトトンボ  Lestes sponsa (Hansemann)

 (写真:産卵後11日目の卵 )

卵の大きさ:産卵直後1.51mm×0.26mm.孵化少し前1.69mm×0.32mm.卵期:最短17日.秋に産卵したアオイトトンボの卵は,野外では翌春に孵化するのが普通ですが,採卵後,気温の高い室内に置くと,20日前後で孵化することが多いようです.2000年秋に採卵した卵を産卵植物から取り出し,室内に置いたものは全卵20日前後で孵化しました.1999年に観察したときには,室内に置いたものの中で,2000年春に孵化した卵もありました.

 

2 オオアオイトトンボ  Lestes temporalis Selys

(写真:産卵約150日後 )

卵の大きさ:産卵痕のある植物を持ち帰ったので,産卵直後の大きさは不明.孵化少し前1.78mm×0.34mm.卵期:芦屋市奥山石島池で観察したところでは,10月下旬頃が産卵の最盛期で,春3月に枝から取り出した卵はまだ発生の初期ですが,室内におくと,それから15日ほどで孵化します.卵期は約150日から220日ぐらいと思われます.幼虫の成長は早く約60日で羽化しました.

 

3 コバネアオイトトンボ Lestes japonicus Selys

(写真:産卵後165日目の卵 )

卵の大きさ:産卵直後1.34mm×0.21mm.孵化少し前1.49mm×0.27mm.卵期:最短154日.平均(半数孵化)174日.

 

4 オツネントンボ  Sympecma paedisca paedisca (Eversmann)

(写真:産卵後11日目の卵 )

卵の大きさ:産卵直後1.01mm×0.17mm.孵化少し前1.11mm×0.23mm.卵期:最短13日.平均(半数孵化)14日.

 

5 ホソミオツネントンボ Indolestes peregrinus (Ris)

(写真:産卵後11日目の卵 )

卵の大きさ:産卵直後1.11mm×0.19mm.孵化少し前1.22mm×0.26mm.卵期:最短11日.平均(半数孵化)12日.