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エゾトンボ科の卵1

このページの最終更新日は2009年6月28日です.

コヤマトンボ,キイロヤマトンボ,オオヤマトンボ,トラフトンボ

キイロヤマトンボは個体数が少ないトンボです.キイロヤマトンボは採卵が難しく,まだ採卵できていません.

採卵の方法 トラフトンボ の♀は,交尾後,池の周囲の草や枝に静止して卵塊をつくった後,池の水草がある場所で,水面上に卵塊を置くように打水して産卵します.オオヤマトンボ,コヤマトンボ,キイロヤマトンボはこの方法では産卵しにくいので,産卵中の♀を捕まえ,生殖弁あたりに残っている少しの卵を採るという方法ですが,採卵できないこともあります.

エゾトンボ科は次の2ページに分けてあります.

コヤマトンボ  Macromia amphigena amphigena Selys 卵の大きさ: 産卵直後0.56mm×0.39mm.孵化前0.60mm×0.43mm.卵期:最短7日.(写真 2:産卵後4日目の卵 3:産卵後7日目の卵 5A:1齢幼虫の頭部 5:1齢幼虫) 1齢幼虫の角状突起は少し目立ちます.

キイロヤマトンボ  Macromia daimoji Okumura 卵の大きさ: 産卵直後0.60mm×0.41mm.(写真 1:産卵後3日目の卵 ) 写真の卵は未受精卵のようで発生しませんでした.
オオヤマトンボ Epophthalmia elegans (Brauer) 卵の大きさ: 産卵直後0.48mm×0.27mm.孵化前0.57mm×0.33mm.卵期:最短8日.平均(半数孵化)13日.(写真 1:産卵後4日目の卵  2:産卵後5日目の卵 3:産卵後7日目の卵 4:前幼虫 5A:1齢幼虫の頭部角状突起 5B:1齢幼虫)成虫が見られる期間が比較的長く,卵期も気温(水温)によりかなり違います.8月産卵のものでは最短卵期は5日でした.卵を取り巻くゼリー状の物質は多いのですが,写真ではゼリー状の物質はとりのぞいてあります.成虫はおおきいですが比較的小さい卵です.
トラフトンボ   Epitheca marginata (Selys)卵の大きさ: 産卵直後0.73mm×0.36mm.孵化前0.86mm×0.46mm.卵期:最短10日.平均(半数孵化)15日.(写真 1:産卵後日目の卵  2:産卵後5日目の卵 3:産卵後11日目の卵 4:前幼虫 5:1齢幼虫) 1齢幼虫の角状突起は長くよく目立ちます.