トップページ 羽化殻 卵寄生蜂
成虫 飼育・孵化・羽化 観察記録 採卵方法
雑記(トンボ) 雑記(他昆虫孵化他)   雑記(野草)
ページ一覧表 その他 English version リンク

サナエトンボ科の卵8

このページの最終更新日は2009年6月26日です.

コオニヤンマ,ウチワヤンマ,タイワンウチワヤンマ

近畿地方ではコオニヤンマ,ウチワヤンマは全域に広く分布していますが,ウチワヤンマはやや減ってきているようです.タイワンウチワヤンマは徐々に北上しており,近畿南部で普通に見られるようになってきましたが,北部ではまだほとんど見られないようです.

採卵の方法  コオニヤンマは産卵にきた♀を捕まえ,用意しておいた容器の水に腹端をつけます.ウチワヤンマ,タイワンウチワヤンマが産卵すると,卵についている細い糸状の物質が浮遊物などに絡みつきますので,産卵を見届けた後,その浮遊物などを調べると多数の卵が見つかります.

サナエトンボ科は次の7ページに分けてあります. 卵,前幼虫,1齢幼虫はすべて同じ拡大率ですので,大きさを比較できます.

 

コオニヤンマ   Sieboldius albardae Selys     卵の大きさ:産卵直後0.73mm×0.41mm.孵化前0.67mm×049mm.卵期:最短10日.平均(半数孵化)12日. (写真 1:産卵後0日目の卵  2:産卵後6日目の卵 3:産卵後10日目の卵 4:前幼虫 5:1齢幼虫)

ウチワヤンマ Sinictinogomphus clavatus (Fabricius)   卵の大きさ:産卵直後0.81mm×0.35mm.孵化前0.81mm×0.43mm.卵期:最短7日.平均(半数孵化)10日.(写真 1:産卵後1日目の卵  2:産卵後5日目の卵 3:産卵後7日目の卵 4:前幼虫 5:1齢幼虫)
タイワンウチワヤンマ Ictinogomphus pertinax (Selys)    卵の大きさ:産卵直後0.75mm×0.40mm.孵化前0.78mm×0.47mm.卵期:最短8日.平均(半数孵化)9日.(写真 1:産卵後2日目の卵  2:産卵後5日目の卵 3:産卵後8日目の卵 4:前幼虫 5:1齢幼虫)