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ヤンマ科 Aeshnidae

このページの最終更新日は2005年2月24日です.


近畿地方で記録のあったヤンマ科のトンボは次の14種です. 下の説明中の()内の撮影年は2000年以降に撮影したもののみ書いてあります.撮影年がないのは1999年末までに撮影したものです.


サラサヤンマ Oligoaeschna pryeri (Martin)
コシボソヤンマ Boyeria maclachlani (Selys)
ミルンヤンマ  Planaeschna milnei (Selys)
アオヤンマ Aeschnophlebia longistigma Selys
ネアカヨシヤンマ Aeschnophlebia anisoptera Selys
カトリヤンマ Gynacantha japonica Bartenef
ヤブヤンマ Polycanthagyna melanictera (Selys)
ルリボシヤンマ  Aeshna juncea (Linnaeus)
オオルリボシヤンマ  Aeshna nigroflava Martin
マダラヤンマ Aeshna mixta soneharai Asahina 
マルタンヤンマ Anaciaeschna martini (Selys)    
ギンヤンマ  Anax parthenope julius Brauer
オオギンヤンマ Anax guttatus (Burmeister)
クロスジギンヤンマ  Anax nigrofasciatus nigrofasciatus Oguma

サラサヤンマ  Oligoaeschna pryeri (Martin)

成虫の大きさ5.8cmから7.5cm.羽化殻の大きさ約2.8cmから3.4cm.低山地や丘陵地の湿地に生息しています.ヤンマとしては小型です.近畿地方では5月上旬から7月まで見られますが,数はあまり多くありません.写真:ホバリング中の♂  (6月 兵庫県豊岡市)

 

コシボソヤンマ Boyeria maclachlani (Selys)

成虫の大きさ8.0cmから8.6cm.羽化殻の大きさ約4.5cm.日の出ころ,日没後のたそがれ時に活動する大型のヤンマです.近畿地方では7月上旬から9月中旬まで見られます.写真:羽化直後の(7月 兵庫県社町)

 

ミルンヤンマ  Planaeschna milnei (Selys)

成虫の大きさ6.6cmから7.5cm.羽化殻の大きさ約3.9cm.山間の渓流に生息しています.ヤンマとしては小型です.おもに,たそがれ時に活動します.近畿地方では7月下旬から10月下旬まで見られます.写真:流れの上の小枝に静止する♀  (8月 兵庫県芦屋市)

 

アオヤンマ  Aeschnophlebia longistigma Selys

成虫の大きさ6.6cmから7.5cm.羽化殻の大きさ約4.2cmから4.6cm.平地のヨシやガマの生育する浅い池や湿地に生息しています.近畿地方では5月上旬から8月中旬まで見られますが,最近は生息地が年々少なくなっています.写真:交尾  (5月 兵庫県豊岡市)

 

ネアカヨシヤンマ Aeschnophlebia anisoptera Selys

成虫の大きさ7.6cmから7.8cm.羽化殻の大きさ約4.3cm.平地のヨシやガマの生育する浅い池や湿地に生息しています.近畿地方では6月中旬から8月末まで見られます.分布は局地的で数も少ないようです.写真:♂ (8月 三重県)

 

 

カトリヤンマ Gynacantha japonica Bartenef

成虫の大きさ6.8cmから7.5cm.羽化殻の大きさ3.6cmから3.8cm.たそがれ活動性が強い小型のヤンマです.7月中旬から11月中旬まで見られます.近畿地方では全域に広く分布していますが,都市近郊からは姿を消しつつあります.写真:  (8月 兵庫県加西市)

 

ヤブヤンマ Polycanthagyna melanictera (Selys)

成虫の大きさ7.8cmから9.0cm.羽化殻の大きさ4.2cmから5.1cm.成熟した雄では複眼と腹部の一部が青色になる美しい種です.6月から9月上旬まで見られます.近畿地方では全域に広く分布し黄昏飛翔でよく見 ることができます.写真: (8月 兵庫県加西市)

 

ルリボシヤンマ  Aeshna juncea (Linnaeus)

成虫の大きさ7.3cmから8.3cmcm.羽化殻の大きさ4.3cmから5.0cm.黒褐色の地色に青色から黄緑色の斑紋のある大型のヤンマです.8月中旬から9月下旬まで見られます.近畿地方では分布は局地的で標高の高い場所に限って見られる種類です.写真:産卵 (9月 兵庫県村岡町)

 

オオルリボシヤンマ  Aeshna nigroflava Martin

成虫の大きさ7.9cmから9.3cm.羽化殻の大きさ4.4cmから5.4cm.黒褐色の地色に青色から黄緑色の斑紋のある大型のヤンマ.ルリボシヤンマより青色味が強く少し大きいヤンマです.8月上旬から9月下旬まで見られます.ルリボシヤンマより標高の低いところで見られます.写真:産卵(2000年8月 兵庫県神戸市)

 

マダラヤンマ Aeshna mixta soneharai Asahina 

成虫の大きさ約6.5cm.主として本州東北部,北海道の一部に分布する種です.ルリボシヤンマ属の中では小型です.青色の斑紋が美しい種です.写真は標本にしたものを撮影したので,本来の鮮やかな青色が見られません.写真 ♂の標本(9月採集 長野県産)

 

マルタンヤンマ Anaciaeschna martini (Selys)    

成虫の大きさ7.2cmから8.0cm.羽化殻の大きさ3.8cmから4.1cm.雄は成熟すると複眼,斑紋が青色になります.数の少ないヤンマです.6月下旬から9月中旬まで見られます.たそがれ飛翔では翅の褐色 がよく目立ちます.写真 左:(8月 三重県)  右: (標本 8月採集 三重県産)

 

ギンヤンマ  Anax parthenope julius Brauer

成虫の大きさ7.0cmから7.8cm.羽化殻の大きさ4.6cmから5.4cm.最も普通に見られるヤンマです.4月下旬から10月下旬まで見られます.写真 産卵左:連結して産卵 (8月 兵庫県芦屋市)  右:単独で産卵(8月 兵庫県芦屋市)

オオギンヤンマ  Anax guttatus (Burmeister)

成虫の大きさ7.7cmから8.5cm.羽化殻の大きさ5.0cmから5.2cm.南方から飛来する種です.飛んでいるときはギンヤンマより少し黒っぽく,腹部が長く,また腹部の青色が濃く,斑紋がちがうことで確認できます.近畿地方では7月から10月頃にかけて記録があります.写真:パトロール中の♂(9月 兵庫県西宮市)

 

クロスジギンヤンマ  Anax nigrofasciatus nigrofasciatus Oguma

成虫の大きさ7.3cmから8.2cm.羽化殻の大きさ4.6cmから5.1cm.ギンヤンマより黒っぽく,胸部に2本の黒いすじがある春のヤンマです.4月下旬から7月中旬まで見られます.幼虫は平地、丘陵地,低山地などの木陰の多い,やや小さい池に生息しています.近畿地方では全域に広く分布しています.写真:産卵  (2003年5月 兵庫県社町)